こんにちは。なぜだかブログを連投している私に自分でも驚いています。ぐらにん。です。
本日はスピッツのニューシングル
『優しいあの子』
について書いてみたいと思います。
そもそも私がスピッツにはまったのは、高校生の頃に地元の深夜ラジオでひたすらスピッツのシングル曲を流す番組をたまたま聴きまして。そこでなぜだかドはまりしてしまい、以降たくさんの曲を少しずつ聴き始めるようになりました。
うまく言えないんですけど、スピッツの曲って
「みっともない自分だけど希望はある」
みたいなところが歌詞聴いていて結構あって。そこが好きなんですよね。
もちろん音楽の幅も広くて、ライブアレンジもとーってもかっこ良くて、音楽そのものも大好きなのですが。
そんなスピッツカラーが今回も感じられる最新作。『優しいあの子』とカップリングの『悪役』。今回は今期朝ドラの主題歌である『優しいあの子』について書きます(長くなるので)。
『優しいあの子』
正直、スピッツが朝ドラの主題歌を歌う未来は全くの予想外でした。イメージにないというか。でも朝から聴くには爽やかな、しかもちょっとおとぎ話のようなメロディになっていましたね。朝ドラの舞台が北海道であることと、アニメーション業界に進む主人公をイメージされてこういう曲調になったのだと思われます。スピッツは曲調が色々できるからやっぱり尊敬してしまうところ。
その一方で
歌詞は結構しんどい。
厳しい北の大地の冬レベルでしんどい。
以前にも北海道を舞台にしたドラマ(『不便な便利屋』)の主題歌(『雪風』)を手掛けているスピッツ。またも厳しい冬を描いてくれるのと、今回の書き下ろしで「厳しい冬があるこそ、春が」というようなことをマサムネさんが言っていたはずなので、説得力がありますね(マサムネさんは福岡の方だけど)。
普通、朝に聴く曲の冒頭から「重い扉を押し開けたら 暗い道が続」くか?
あの曲調だから聴けるけれども、なかなかに重い。でも
「めげずに歩いたその先に 知らなかった世界」
やっぱり希望がある
スピッツの曲には背中を押される曲が多いと思うのですが、この通りです。
その後、
「氷を散らす風すら 味方にもできるんだなあ」
「だなあ」
これで強いメッセージも聴く人がほっこりしてしまうマサムネ歌詞。
あと、気になるのが
「切り取られることのない 丸い大空の色を」
「丸い大空の色」
360°見える空のことかなぁ、と道民としては思うのですが、こういう
簡単な語彙の不思議な組み合わせ
もスピッツの歌詞の魅力だと思います。
でももっとしんどいのが2番の歌詞。
「口にする度に泣けるほど 憧れて砕かれて
消えかけた火を胸に抱き たどり着いたコタン」
自分にも身に覚えのある歌詞だったので個人的にもとても刺さる歌詞だったのですが、多くの人に刺さるのではないかと思います。
でも、
「芽吹きを待つ仲間が 麓にも生きていたんだなあ」
ほらやっぱり希望が残っている
最後のフレーズ
「怖がりで言えなかった ありがとうの一言と」
後悔しているみっともない人間味
を感じさせる歌詞。そして
「日向でまた会えるなら 丸い大空の色を 優しいあの子にも教えたい」
「優しいあの子」は会えないまま、それでも再会を望んでいる存在だったと判明。
「会えない人に再会したい」歌詞が多いのも特徴で、でも希望を持っている感じがいいかなとも思います。
今回お伝えしたかったのは
スピッツの歌詞はいいぞ
ということです。今回は
このような歌詞と、スキップしたくなったり風に揺られたくなる曲調の融合でマイルドになっている
印象があります。
曲調と歌詞の絡みもぜひ聴いてみてください。
これ以上の刺さりポイントはあまりにも個人的すぎるので割愛しますが、筆者はここに書いている以上にぶっ刺さっていますことをご報告いたします。
それでは、また!
(カップリングの『悪役』の感想も書きたいな)