今、大相撲の結果が毎日の楽しみになっている。
せっかくなので、大相撲を語ってみる。
現在10日目の大相撲秋場所。大混戦になっているから目が離せない。
今場所は白鵬・鶴竜の両横綱が初日から休場しているため、幕内優勝のチャンスが多くの力士に開かれたと言っても過言ではなかっただろう。もちろんそろそろ優勝の可能性のあるなしはある程度は出てくるのだが、優勝候補が多すぎて千秋楽までわかりそうもない。
15日間のうちの9日目を終えて、マラソンで言う先頭集団が多すぎる。全勝も1敗もおらず、先頭の2敗が6人、3敗が4人…と団子になっていて優勝予想が難しい。
特に最近は大どんでん返しが起きることがある。徳勝龍関の幕尻優勝、つまり幕内の一番下のランク(番付)の力士の優勝が起きて以来、幕内力士の優勝の可能性が大きく開けたと言える。徳勝龍関の大健闘に刺激された力士は多いだろうし、大相撲ファンもこんな展開に胸を熱くさせないわけがない。
とりわけ彼はその優勝の前に引退した元・稀勢の里こと荒磯親方と同い年にして初優勝だったが「まだ33歳という気持ちで」と優勝インタビューを受けていたのも印象深い。
先場所の照ノ富士関も幕尻優勝だった。特に照ノ富士関は、幕内優勝を経て一度大関に昇進した後に、幕内よりもずっと下のランク(番付)、それこそ大相撲の力士全体の下から2番目のランクと言える序二段まで落ちてから地道に幕内まで戻ってきての優勝は劇的なものだった。横綱以外はみんな番付の保障がないとはいえ、本当に根気よく続けられてなおかつ実力が伴わないとこんなミラクルは本当に起きないと思う。今場所も優勝争いに入っているからすごい。
これらは横綱勢、特に白鵬関の休場などが増えたことも影響はあるかもしれない。白鵬関の強さはやはり異質なほどだからこそ、あれほどの優勝回数を重ね続けてきたのは間違いない。横綱・白鵬の活躍は長年観てきたが、彼のそびえ立つ壁としての存在感は圧倒的なところがある。
横綱は求められる強さの要素がやはり多いようにも思われ、それゆえに『横綱の意地』を見せる取組は格別だ。
だからこそ、今場所のようなチャンスを手にしたい力士は多かろう。
しのぎを削り合う取組が多いだけに、やはり見ごたえがある。
『にわか』大歓迎なので、今からでも大相撲、気にしてみてください!
ちょっと観てみて!
かくいう私も大相撲は中継等を長年観ていても何が起きているのか近年までよくわかっていなかった。力士の顔や名前をちょっと知って観るとかでも楽しめる証拠だ(胸を張れない)
新型コロナで入場人数制限がある分、力士の動きも観やすいと最近思う。春場所は無観客だったので最も鮮明に見えてまた違う驚きはあったが、やっぱり観客あっての大相撲だなと感じる面も。
つまり今が始め時!!
最後に、私が最近になってちゃんと大相撲がわかった手がかりを2つおすすめして終わる。大相撲を観てみてちょっと興味が沸いたらこちらをどうぞ。
まずはアニメ『火ノ丸相撲』!!
これはね! 土俵上でどういうやりとりが起きているかがとってもとってもわかりやすい上に、そもそもスポーツアニメとして熱い展開ばかりで相撲ファンじゃなくてもアニメ作品としておすすめしたい。
相撲ファン目線で話すと、アニメーションと解説でどういう動きが重要か、どういうことを狙うのか、などが非常にわかりやすくて、これを観た後に大相撲を観ると力士の動きに「あーなるほど!」と思えたのですごい。リプレイ解説で聞くよりこれ観て概要理解した方がいい。これ観てからのリプレイ解説の方がより楽しめます。
2つ目は、伊藤勝治『大相撲の解剖図鑑』。
これは先程のランク(番付)の解説や『決まり手』の種類、力士のスケジュールや給料、実際に見に行くときのこと、大相撲に関わるお仕事、などなど、大相撲ワールドが1冊でわかる優れもの。イラストがゆるいのも手軽さを感じられておすすめポイント。
気になるところから読めばOK(内容は結構ボリューミーで愛蔵版)。
編集後記
やっと大相撲を語る投稿ができてよかったです(結構前から書きたいテーマでした)。朝青龍の横綱時代くらいから大相撲は観て楽しんできたので、いつか書きたいなと。
優勝予想を外さないようになりたい。